電動バイク スクーターの最近のブログ記事


異物は塊状のこともありますが、毛のように見える細い物であることもあります。


それは完全に火花間隙に橋をかけることもあるのですが、多少の隙間を残して中ぶらりんであることもあります。


前者の場合は火花が全然出ないのですが、後者では、短い隙間にいくらか火花はとぶが、きわめて弱いことは自明です。


このような技術の発展があって、いま市場で大変な人気のある電動スクーターの発明に至ったのだと思うと感慨深いものがありますね。


・・・ところで、なぜこれが突然起こるのでしょうか?


これがまことに不思議な点で、これが解明されるには若干の日数がかかったそうです。


この研究に取り組み、なにがしかの知見を得て、ユーザーに忠言したような人はいくらもあったはずと思いますが、研究報告を残している人は割合僅少です。


研究でわかったことは次のようなことです。


1)ブリッジになる物質は磁性体。


2)粒の大きさも関係し、その大きさが火花間隙の1/3以上になると、ブリッジ発生の頻度は急上昇する。


3)磁性体は点火電流で生ずる磁気に引かれて立つものと思われるが、乾いたままでは振動によって落ちやすい。


それを固定するものは一種の接着材で、それは鉛ガラスようのもの。


・・・鉛は燃焼から、硅酸質は路上のほこりから供給されると推定されます。



故障が頻出すると、ほとんど毎日のようにプラグを外して掃除する必要があり、面倒至極なので、苦情がメーカーに殺倒。


なんとかして解明し、手を打たねば売れ行きにも影響が及ぶので、エンジンメーカーも躍起となってこれに取り組むことになります。


ところで、この現象は今の大多数の人には恐らく不可解にうつるであろうほど、一風変ったものです。


現在では、プラグの故障といえば、2サイクルでも絶縁物の汚染と決まっています。


これが起きると、人間の老衰のようなもので、火花が次第に弱まってきて、ついにはエンジンが回らなくなりますが、これは決して突発的ではありません。


わたしなども、恐らくこれの一種だろうと、最初は高をくくったものでした。


ところが実際にぶつかってみると、全然異質のもので・・・


人体にたとえれば、脳出血か、心筋梗塞のようにそれまで何でもなかったのが突然ぱったりだめになってしまうのです。


この場合、プラグを取りはずして調べると、火花間隙に異物がはさまって電気を短絡してしまっていることがはっきりわかります。


このような技術の発展があって、いま市場で大変な人気のある電動スクーターの発明に至ったのです。


わたしなどは相当2サイクルに通暁したつもりだったのに、バイクモーターのブリッジこそは寝耳に水で、最初全然見当がっかず、尋ねられてもただ頭をかかえるのみという体たらくでした。


・・・しかもわたし自身も、自家用として昭和28年(1953年)から、自らもやがてこれにぶつかり、悩まされるようになります。


その現われ方は条件によって異なるのですが、当時は数十kmごとに1回くらいが普通でした。


しかし起こり出すと頻度が増す傾向にあり、10kmも走らないうちに再発するなどという経験も語られました。


その都度プラグを取り換える必要があり、外出の際には3~4個のプラグを持参する必要があると称されました。


わたしなどもいつでも数個のプラグをポケットに入れていたものです。


当時、どれくらいこれが出たかの公式記録が残されている・通産省の主催で行われたテストの記録がそれです。


それは昭和28年秋・村山貯水池の回りの道路(恐らく当時は未舗装)で実施。


全走行距離1000klnで・その間に何回ブリッジが起こるかを調べたのです。


参加した柄銘は31、このうち外国製のものが2銘柄で、あとは全部日本製。


これらは全部2サイクル。


他に4サイクル1機種が比較のため同行。


その結果、2サイクルは全部を通じて、1000km走行で平均約5回ブリッジが発生したこととなります。


4サイクルでは、この間に0回だから断然優秀ですね。


これは今で言うなら、電動スクーターと同じくらい画期的なものでした。


むかしのバイクはもともと自転車の車体ですから、いい気になってとばすと思いがけないことが生じていました。


たとえば、石ころの角に勢いよく車輪をぶっけて、タイヤを切ってしまうようなことが起こったそうです。


こうしたいろいろの弱点があるので、だれしも懐具合がよくなるに従い、自転車に補助動力を付けるという考えから、次第に正規のオートバイのほうに要望が移ってくるのはやむをえなかったのです。


点火プラグのブリッジ現象のことは、今日では知らない人が大多数であると思われますが・・・


今から40年前のバイクモーターの勃興のころは、一時これが頻出し、ユーザーのすべてがこれに悩まされたものです。


ところで、おかしなことにそれ以前の時代には、私のような2サイクル屋も、これのことを全然聞いていなかったのです。


しかし、バイクモーターの流行が始まるやいなや、突然これが頻出するようになったのです。


日本の敗戦以前を回顧してみると、2サイクルエンジンがもっぱら使用されたのは、無線電源用、飛行機のエンジンスターター用の空気圧縮機駆動用、モーターボート(船外機)用などであり、戦後になって・・・


わたしなどが力を入れたのは、消防用の小形動力ポンプ駆動用で、これは発電用や船外機用エンジンの流れをくむものが普通でした。


このような技術の発展があって、いま市場で大変な人気のある電動スクーターの発明に至ったのです。