むかしのバイクはもともと自転車の車体ですから、いい気になってとばすと思いがけないことが生じていました。
たとえば、石ころの角に勢いよく車輪をぶっけて、タイヤを切ってしまうようなことが起こったそうです。
こうしたいろいろの弱点があるので、だれしも懐具合がよくなるに従い、自転車に補助動力を付けるという考えから、次第に正規のオートバイのほうに要望が移ってくるのはやむをえなかったのです。
点火プラグのブリッジ現象のことは、今日では知らない人が大多数であると思われますが・・・
今から40年前のバイクモーターの勃興のころは、一時これが頻出し、ユーザーのすべてがこれに悩まされたものです。
ところで、おかしなことにそれ以前の時代には、私のような2サイクル屋も、これのことを全然聞いていなかったのです。
しかし、バイクモーターの流行が始まるやいなや、突然これが頻出するようになったのです。
日本の敗戦以前を回顧してみると、2サイクルエンジンがもっぱら使用されたのは、無線電源用、飛行機のエンジンスターター用の空気圧縮機駆動用、モーターボート(船外機)用などであり、戦後になって・・・
わたしなどが力を入れたのは、消防用の小形動力ポンプ駆動用で、これは発電用や船外機用エンジンの流れをくむものが普通でした。
このような技術の発展があって、いま市場で大変な人気のある電動スクーターの発明に至ったのです。